小胞体ストレス応答機能障害による糖尿病の発症機序
「1. 小胞体におけるタンパク質の品質管理」タンパク質は, 分子シャペロンによって正しい立体構造へとフォールディングされ, その機能を発揮する. ゲノムにコードされた遺伝子のうち, 約30%が分泌タンパク質や膜タンパク質であり, これらのタンパク質は小胞体内でフォールディングされる. 小胞体内で合成されたタンパク質のうち, 正しくフォールディングされたタンパク質はその目的地へと輸送される. 一方, フォールディングに失敗したタンパク質は小胞体内に留められ, 再度折り畳みを受ける. リフォールディングによっても正しく折り畳まれなかったタンパク質は, 小胞体から排出され分解される. 小胞体内でフォ...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2016/06/01, Vol.136(6), pp.817-825 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1. 小胞体におけるタンパク質の品質管理」タンパク質は, 分子シャペロンによって正しい立体構造へとフォールディングされ, その機能を発揮する. ゲノムにコードされた遺伝子のうち, 約30%が分泌タンパク質や膜タンパク質であり, これらのタンパク質は小胞体内でフォールディングされる. 小胞体内で合成されたタンパク質のうち, 正しくフォールディングされたタンパク質はその目的地へと輸送される. 一方, フォールディングに失敗したタンパク質は小胞体内に留められ, 再度折り畳みを受ける. リフォールディングによっても正しく折り畳まれなかったタンパク質は, 小胞体から排出され分解される. 小胞体内でフォールディングに働く酵素には, 小胞体分子シャペロンやprotein disulfide isomerase(PDI)ファミリーがある. これらの酵素はタンパク質の疎水性領域をタンパク質の内部へ構造変換し, 折り畳みを促進する. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.15-00292-4 |