JADERを用いた妊娠に関連する有害事象リスク検出における方法論の検討
「緒言」 妊娠中の医薬品使用に関する安全性調査は, 倫理的な配慮から前向き研究を実施することは困難である. また, 臨床試験では妊婦・授乳婦は多くの場合除外基準となっているため, その情報は得られ難く十分ではない. 五十里らが行った医療従事者を対象としたアンケート調査において「妊娠・授乳中の薬物療法について, 現在入手可能な情報で十分対応できると思われますか?」という質問に対し, 薬剤師の92.7%が思わないと回答しており, 臨床現場の薬剤師も対応に十分な情報が得られていないと感じている. しかしながら, 妊娠中に医薬品を使用する患者は多く, 限られた情報を活用して適切な薬物療法の実施に寄与し...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2016/03/01, Vol.136(3), pp.499-505 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」 妊娠中の医薬品使用に関する安全性調査は, 倫理的な配慮から前向き研究を実施することは困難である. また, 臨床試験では妊婦・授乳婦は多くの場合除外基準となっているため, その情報は得られ難く十分ではない. 五十里らが行った医療従事者を対象としたアンケート調査において「妊娠・授乳中の薬物療法について, 現在入手可能な情報で十分対応できると思われますか?」という質問に対し, 薬剤師の92.7%が思わないと回答しており, 臨床現場の薬剤師も対応に十分な情報が得られていないと感じている. しかしながら, 妊娠中に医薬品を使用する患者は多く, 限られた情報を活用して適切な薬物療法の実施に寄与しなくてはならない. この領域の専門家である「妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師」及び「妊婦・授乳婦専門薬剤師」の役割として, 疫学研究がない場合であっても, 薬物体内動態や生殖試験のほかにヒト曝露例の妊娠転帰データを含め総合解析し胎児毒性を推定することが挙げられている. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.15-00235 |