頭頸部がんに対するCetuximab療法による低マグネシウム血症発現に及ぼす影響因子の検討

「緒言」 わが国における2006年の頭頸部がん罹患率はがん罹患全体のうち, 男性で3%(12577人), 女性で1%(3774人)であり, 患者数は多くないが, stage III, IVの進行がんとして発見されることが多く, 手術療法, 化学療法, 放射線療法を組み合わせた集学的治療が行われる. 頭頸部がんに対する化学療法は, Cisplatin(CDDP), 5-Fluorouracil(5-FU), Docetaxel等の殺細胞性抗がん剤が使用されてきた. これまで様々ながん種で分子標的薬が開発されてきたが, 頭頸部がんに対して, 臨床で使用可能な分子標的薬はなかった. しかし結腸・直腸...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2015/12/01, Vol.135(12), pp.1403-1407
Hauptverfasser: 豕瀬, 諒, 髙橋, 克之, 西川, 武司, 永山, 勝也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 わが国における2006年の頭頸部がん罹患率はがん罹患全体のうち, 男性で3%(12577人), 女性で1%(3774人)であり, 患者数は多くないが, stage III, IVの進行がんとして発見されることが多く, 手術療法, 化学療法, 放射線療法を組み合わせた集学的治療が行われる. 頭頸部がんに対する化学療法は, Cisplatin(CDDP), 5-Fluorouracil(5-FU), Docetaxel等の殺細胞性抗がん剤が使用されてきた. これまで様々ながん種で分子標的薬が開発されてきたが, 頭頸部がんに対して, 臨床で使用可能な分子標的薬はなかった. しかし結腸・直腸がんで有効性が確認されていたCetuximabの頭頸部がんに対する有効性に関する非臨床試験が公表され, 以後, 様々な臨床試験が行われてきた. プラチナ系薬剤投与後に再発又は転移した頭頸部がん患者に対し, Cetuximab単剤を投与した海外第II相試験では, Cetuximab単剤療法の有効性が示された.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.15-00210