薬剤師・医師を対象としたNSAIDsの妊娠末期使用に関する意識調査
「序論」 非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs; NSAIDs)は, シクロオキシゲナーゼ(cyclooxygenase; COX)を阻害し, プロスタグランジンの生合成を阻害する作用がある. 妊娠末期(妊娠28週以降)の女性がNSAIDsを服用すると, 胎児へ薬物が移行し, その薬理作用により胎児中のプロスタグランジンが減少する結果, 胎児動脈管が閉鎖する胎児毒性を招く. NSAIDsの一種であるイブプロフェンは, 医療用医薬品のほか一般用医薬品(over-the-counter drug; OTC医薬品)としても販売されており,...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2014/06/01, Vol.134(6), pp.757-766 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「序論」 非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs; NSAIDs)は, シクロオキシゲナーゼ(cyclooxygenase; COX)を阻害し, プロスタグランジンの生合成を阻害する作用がある. 妊娠末期(妊娠28週以降)の女性がNSAIDsを服用すると, 胎児へ薬物が移行し, その薬理作用により胎児中のプロスタグランジンが減少する結果, 胎児動脈管が閉鎖する胎児毒性を招く. NSAIDsの一種であるイブプロフェンは, 医療用医薬品のほか一般用医薬品(over-the-counter drug; OTC医薬品)としても販売されており, 解熱鎮痛薬や感冒薬として広く利用されている. 妊娠ラットを用いた実験で, ヒトにおける常用量のイブプロフェンを母獣に投与すると, 胎仔において強い動脈管収縮作用がみられることが指摘されている. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.13-00244 |