医薬品研究開発におけるゲノムワイドな関連解析(GWAS)の活用

「はじめに」近年のSNPタイピング技術の飛躍的向上に伴い, 世界レベルで数百のゲノムワイドな関連解析(GWAS)が計画・実施され, 今までに10000以上の疾患関連SNPが見つかっている. これらの情報は個人情報の厳密な管理とともに, 研究者間で情報を共有するためのデータベースが世界レベルで構築・運用されている. 本稿では製薬企業の研究開発において各疾患の創薬ターゲットやバイオマーカー探索などアンメットニーズ対応と成功確率向上の医薬品研究開発への利用状況の紹介とともに, 2009年2月に国内製薬企業6社が, GWASを中心とした遺伝子解析を通じて日本人の副作用の原因を解明し, 安全性, 有効性...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2014-04, Vol.134 (4), p.485-490
1. Verfasser: 劉世玉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」近年のSNPタイピング技術の飛躍的向上に伴い, 世界レベルで数百のゲノムワイドな関連解析(GWAS)が計画・実施され, 今までに10000以上の疾患関連SNPが見つかっている. これらの情報は個人情報の厳密な管理とともに, 研究者間で情報を共有するためのデータベースが世界レベルで構築・運用されている. 本稿では製薬企業の研究開発において各疾患の創薬ターゲットやバイオマーカー探索などアンメットニーズ対応と成功確率向上の医薬品研究開発への利用状況の紹介とともに, 2009年2月に国内製薬企業6社が, GWASを中心とした遺伝子解析を通じて日本人の副作用の原因を解明し, 安全性, 有効性の高い薬開発を目的とする実用性の高い日本人の標準的DNAデータベースの構築を目指し, 発足した「日本PGxデータサイエンスコンソーシアム」(Japan PGx Data Science Consortium; JPDSC)の活動状況と今後の展望について紹介する.
ISSN:0031-6903