カンジダ血流感染症に対するミカファンギンの投与量と有効性に関する検討
「緒言」カンジダ血流感染症(以下, カンジダ血症)は血管内留置カテーテルが挿入されている患者やステロイド, 抗菌薬投与中の患者に発症し易い1)とされ, Candida属は院内で発生する血流感染症の起因菌となることが多い. 2) 一般に, カンジダ血症を生じた患者の死亡率は高く, カンジダ血症患者に対する抗真菌薬の投与開始までの時間がその死亡率に大きく影響していると報告されている. 3) 深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2007(以下, ガイドライン)では, カンジダ血症に対し, ミカファンギン(micafungin; MCFG)は, ホスフルコナゾール(fosfluconazole; F-...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2014/03/01, Vol.134(3), pp.433-438 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」カンジダ血流感染症(以下, カンジダ血症)は血管内留置カテーテルが挿入されている患者やステロイド, 抗菌薬投与中の患者に発症し易い1)とされ, Candida属は院内で発生する血流感染症の起因菌となることが多い. 2) 一般に, カンジダ血症を生じた患者の死亡率は高く, カンジダ血症患者に対する抗真菌薬の投与開始までの時間がその死亡率に大きく影響していると報告されている. 3) 深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2007(以下, ガイドライン)では, カンジダ血症に対し, ミカファンギン(micafungin; MCFG)は, ホスフルコナゾール(fosfluconazole; F-FLCZ)と並び, 第一選択薬として推奨されている. 4) MCFGはF-FLCZと比較し, 投与初期のローディングドーズが不要であることや, 主たる排泄経路が糞中排泄である5)ため, 腎機能障害患者においても比較的使用し易い薬剤であり, 汎用されている. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.13-00238 |