訪問薬剤管理指導を受けている認知症治療薬服用患者の属性及び服薬アドヒアランスとの関連要因に関する予備的研究
「緒言」わが国の総人口に占める65歳以上人口の割合は, 2015年に1/4を超えると推定されている. 厚生労働省の統計値によると, 2009年には75歳以上人口が約1400万人で年々増加し, 1) うち約12万人が認知症に罹患している. 2) また, 社会医療診療行為別調査における処方せん1件あたり薬剤数と単価を年齢階級別にみると, 75歳以上の患者では7種類以上の薬剤が処方されている割合が全体の1/4を占め, その単価は約922点, うち薬剤料が75%を占めることから, 高齢者の経済的負担も大きいことが推測される. 3) したがって, 居宅療養している高齢者の薬物治療を適正化するために, 薬...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2012/03/01, Vol.132(3), pp.387-393 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」わが国の総人口に占める65歳以上人口の割合は, 2015年に1/4を超えると推定されている. 厚生労働省の統計値によると, 2009年には75歳以上人口が約1400万人で年々増加し, 1) うち約12万人が認知症に罹患している. 2) また, 社会医療診療行為別調査における処方せん1件あたり薬剤数と単価を年齢階級別にみると, 75歳以上の患者では7種類以上の薬剤が処方されている割合が全体の1/4を占め, その単価は約922点, うち薬剤料が75%を占めることから, 高齢者の経済的負担も大きいことが推測される. 3) したがって, 居宅療養している高齢者の薬物治療を適正化するために, 薬剤師の実効ある介入が期待されている. しかし, 全保険薬局のうち, 在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定している薬局の割合は1割に満たず, 当該業務を実施していても, 算定回数が少ない薬局が多いのが現状である. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.132.387 |