国立大学法人における模擬患者養成及び問題立脚型チュートリアル学習の現状

「1. はじめに」近年, 医療生命科学の着実な進歩や科学技術の発展を背景に, 国民の健康増進に向けた革新的な医薬品の創出が国家的な目標となり, 医薬品開発の基盤技術や開発システムの構築を支える創薬科学及び医療と創薬科学を直結する臨床薬学・医療薬学の研究・実践が社会的に大きな期待を集めている(日本学術会議薬学委員会報告「国民の健康増進を支える薬学研究―レギュラトリーサイエンスを基盤とした医薬品・医療機器の探索・開発・市販後研究の高度化を目指して―」平成23年8月). 一方, 高度化する医療の中で, 患者志向の質の高い薬物治療を提供するために, 薬剤師が臨床現場で果たすべき役割はこれまで以上に深さ...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2012/03/01, Vol.132(3), pp.357-363
Hauptverfasser: 入江, 徹美, 新田, 淳美, 赤池, 昭紀
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」近年, 医療生命科学の着実な進歩や科学技術の発展を背景に, 国民の健康増進に向けた革新的な医薬品の創出が国家的な目標となり, 医薬品開発の基盤技術や開発システムの構築を支える創薬科学及び医療と創薬科学を直結する臨床薬学・医療薬学の研究・実践が社会的に大きな期待を集めている(日本学術会議薬学委員会報告「国民の健康増進を支える薬学研究―レギュラトリーサイエンスを基盤とした医薬品・医療機器の探索・開発・市販後研究の高度化を目指して―」平成23年8月). 一方, 高度化する医療の中で, 患者志向の質の高い薬物治療を提供するために, 薬剤師が臨床現場で果たすべき役割はこれまで以上に深さと広がりを増している(日本学術会議薬学委員会専門薬剤師分科会提言「専門薬剤師の必要性と今後の発展―医療の質の向上を支えるために―」平成20年8月). このような社会的背景を踏まえて, 薬学部を設置する国立大学法人14校が大学間連携で取り組む「先導的薬剤師養成に向けた実践的アドバンスト教育プログラムの共同開発」(文部科学省特別研究事業)が平成22年度より始動した.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.132.357