国立大学薬学部14校の連携による「先導的薬剤師養成に向けた実践的アドバンスト教育プログラムの共同開発」の実施

高齢化社会の到来や生活習慣病の増加により国民の健康に対する関心が高まる中, 多様化する医療に対応できる薬剤師養成を目的に, 平成18年度に薬学6年制教育が開始された. 6年制教育における国立大学法人の使命は, 最近の社会的ニーズの拡大に的確に対応し, 広範な職域で指導的な立場で活躍できる"先導的な薬剤師", すなわち, 医療現場での医薬品適正使用のみならず, 創薬研究の推進や感染症の予防, 食と環境の安全・安心の確保まで, 国民の健康に総合的に貢献できる薬剤師を輩出することにある. 本事業は, 大阪大学が事業実施主体となり国立大学法人全14大学薬学部が, このような使命を果...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2012/03/01, Vol.132(3), pp.339-343
Hauptverfasser: 平田, 收正, 田村, 理, 小林, 資正
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:高齢化社会の到来や生活習慣病の増加により国民の健康に対する関心が高まる中, 多様化する医療に対応できる薬剤師養成を目的に, 平成18年度に薬学6年制教育が開始された. 6年制教育における国立大学法人の使命は, 最近の社会的ニーズの拡大に的確に対応し, 広範な職域で指導的な立場で活躍できる"先導的な薬剤師", すなわち, 医療現場での医薬品適正使用のみならず, 創薬研究の推進や感染症の予防, 食と環境の安全・安心の確保まで, 国民の健康に総合的に貢献できる薬剤師を輩出することにある. 本事業は, 大阪大学が事業実施主体となり国立大学法人全14大学薬学部が, このような使命を果たすために必要な高学年における薬剤師養成教育の高度化・実質化が可能な教育プログラムの共同開発を行うものである. 具体的には, 平成22年から27年までの6年間, (1)実践的医療薬学教育プログラム, (2)長期課題研究及びアドバンスト教育プログラム, (3)SP養成教育及びPBLチュートリアル教育プログラム, (4)教育評価手法プログラムについて, 14大学が相互に連携し, 各大学の実績や個性豊かな取り組みを重視しつつ, 補完的・発展的に統合を図ることによって, 個々の大学では達成できない教育効果の高い実践的な人材養成プログラムの構築を目指す.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.132.339