ナノ粒子の皮膚浸透性と安全性
「1. はじめに」人は様々な化学物質に囲まれて生活している. 例えば, 人の皮膚(肌)は害虫に用いる殺虫剤や防虫剤, 建材中に含まれる可塑剤等の家庭内化学物質, さらに環境中に放出される火山灰や内分泌かく乱物質など多くの化学物質にさらされている. 加えて, 人は医薬品や化粧品, さらには石鹸などを自ら皮膚(肌)に適用する. このような皮膚に触れる化学物質の中に, 近年, 広範な分野にわたって研究・検討されている様々なナノマテリアルがある. その代表例に, 紫外線を散乱させることを目的として化粧品に配合されている微粒子酸化チタンや微粒子酸化亜鉛がある. これらの化粧品は, 生活者が皮膚(肌)に直...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2012/03/01, Vol.132(3), pp.319-324 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1. はじめに」人は様々な化学物質に囲まれて生活している. 例えば, 人の皮膚(肌)は害虫に用いる殺虫剤や防虫剤, 建材中に含まれる可塑剤等の家庭内化学物質, さらに環境中に放出される火山灰や内分泌かく乱物質など多くの化学物質にさらされている. 加えて, 人は医薬品や化粧品, さらには石鹸などを自ら皮膚(肌)に適用する. このような皮膚に触れる化学物質の中に, 近年, 広範な分野にわたって研究・検討されている様々なナノマテリアルがある. その代表例に, 紫外線を散乱させることを目的として化粧品に配合されている微粒子酸化チタンや微粒子酸化亜鉛がある. これらの化粧品は, 生活者が皮膚(肌)に直接塗布することから, これら化粧品に含有されたナノマテリアルの安全性評価は大変重要となる. また, これらナノマテリアルの安全性を評価する上で, 特にナノマテリアルの皮膚透過・浸透性の定量的評価は大変重要である. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.132.319 |