Claudinを標的とした非侵襲性投与技術の開発
「1. はじめに」 昨今のゲノム・プロテオーム創薬の進展に伴い, ペプチド・タンパク質・核酸などのバイオ医薬が次世代医薬品として台頭しつつあり, 2010年代末までに, 世界の新薬の約30%がバイオ医薬品で占められると言われている. 一般的に, バイオ医薬は消化酵素等によって分解を受け易いこと, 生体膜透過性に乏しいことから, 臨床応用に際しては多くのバイオ医薬が侵襲性の注射による投与を余儀なくされているのが現状である. 投与の利便性及び患者の生活の質(QOL)を考慮すると, 経口・経鼻・経皮投与などの非侵襲性投与が理想的な投与方法であるものの, 元来粘膜や皮膚は生体内外を隔てるバリアとして機...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2011/11/01, Vol.131(11), pp.1583-1587 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1. はじめに」 昨今のゲノム・プロテオーム創薬の進展に伴い, ペプチド・タンパク質・核酸などのバイオ医薬が次世代医薬品として台頭しつつあり, 2010年代末までに, 世界の新薬の約30%がバイオ医薬品で占められると言われている. 一般的に, バイオ医薬は消化酵素等によって分解を受け易いこと, 生体膜透過性に乏しいことから, 臨床応用に際しては多くのバイオ医薬が侵襲性の注射による投与を余儀なくされているのが現状である. 投与の利便性及び患者の生活の質(QOL)を考慮すると, 経口・経鼻・経皮投与などの非侵襲性投与が理想的な投与方法であるものの, 元来粘膜や皮膚は生体内外を隔てるバリアとして機能しており, ここに非侵襲性投与法開発の難しさがある. 粘膜を介した吸収促進法は30年余りに渡り吸収促進剤として研究開発されてきているが, 吸収促進活性の特異性に乏しく粘膜傷害性も観察されるなどの理由から実用化されているのはカプリン酸ナトリウムなどに過ぎない. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.131.1583 |