粉ミルクの錠剤化とその物性に関する研究
「緒言」乳児にとって健康な母親からの母乳が理想的な栄養であることは言うまでもない. しかし, 母乳が不足したり, 病気で授乳ができないなど, なんらかの理由で母乳が与えられない場合には, 母乳に代わる乳児用調製粉乳(以降, 粉ミルクとする)が必要である. 近年の粉ミルクは, 噴霧乾燥法により製造された顆粒状が主流であり, この粉ミルクは計量用スプーンにより哺乳瓶に入れて温水にて撹拌溶解させて使用するのが一般的である. したがって, 温水により容易に溶解し, しかも溶け残りが少ないことが求められている. しかし, 使用者は粉ミルクをスプーンでの計量時にこぼしたり, 乳児の世話している間に何杯哺乳...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2011/10/01, Vol.131(10), pp.1503-1507 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」乳児にとって健康な母親からの母乳が理想的な栄養であることは言うまでもない. しかし, 母乳が不足したり, 病気で授乳ができないなど, なんらかの理由で母乳が与えられない場合には, 母乳に代わる乳児用調製粉乳(以降, 粉ミルクとする)が必要である. 近年の粉ミルクは, 噴霧乾燥法により製造された顆粒状が主流であり, この粉ミルクは計量用スプーンにより哺乳瓶に入れて温水にて撹拌溶解させて使用するのが一般的である. したがって, 温水により容易に溶解し, しかも溶け残りが少ないことが求められている. しかし, 使用者は粉ミルクをスプーンでの計量時にこぼしたり, 乳児の世話している間に何杯哺乳瓶に入れたかがわからなくなることがある. このような調乳作業の不便さが育児の際のストレスの一因にもなる. このような問題を解決する方法の1つとして, 粉ミルクを圧縮成型して1回の使用量が特定できる錠剤状ミルクがある. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.131.1503 |