学校薬剤師を介した小・中・高校生の一般用医薬品・健康食品の使用実態調査
『目的』 学校保健法の一部が改正され, 平成21年4月1日から「学校保健安全法」が施行され, 学校における安全管理に関する条項が加えられた. その中では, 学校医, 学校歯科医及び学校薬剤師の職務執行の準則に「保健指導に従事すること」を追加するとともに, 学校薬剤師の職務執行には「健康相談に従事すること」を追加する大改正が行われた. これにより従来, 学校医又は学校歯科医のみが行うものとされてきた「健康相談」は, 学校薬剤師も積極的に参画するものと再整理された. さらに, 平成24年に全面施行される中学校の新学習指導要領で, 保健体育の教科に「薬の正しい使用」が盛り込まれることになっている....
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2011/05/01, Vol.131(5), pp.835-842 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 『目的』 学校保健法の一部が改正され, 平成21年4月1日から「学校保健安全法」が施行され, 学校における安全管理に関する条項が加えられた. その中では, 学校医, 学校歯科医及び学校薬剤師の職務執行の準則に「保健指導に従事すること」を追加するとともに, 学校薬剤師の職務執行には「健康相談に従事すること」を追加する大改正が行われた. これにより従来, 学校医又は学校歯科医のみが行うものとされてきた「健康相談」は, 学校薬剤師も積極的に参画するものと再整理された. さらに, 平成24年に全面施行される中学校の新学習指導要領で, 保健体育の教科に「薬の正しい使用」が盛り込まれることになっている. このような学校薬剤師の積極的参画の背景には, インターネットなどを通じて, 一般用医薬品(OTC薬)や健康食品等を誰もが簡単に入手できるため, 健康食品等に過大な効果を期待して正しい知識のないまま摂取することによる健康被害が挙げられる. 事実, 幼児におけるOTC薬である総合感冒剤の服用による健康被害に加え1), 健康食品中の未承認医薬品成分の検出や, 健康食品の摂取による直接的な健康被害などの報告が相ついでいる2-4). |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.131.835 |