実務実習事前学習における患者対応教育に関する効果的な学習方法の構築とその有用性

「緒言」平成18年度より薬学教育6年制が開始され, 病院及び薬局における5ヵ月間の実務実習及び大学における1ヵ月間の実務実習事前学習(以下, 事前学習)が必修となった. その事前学習は, 日本薬学会の実務実習モデル・コアカリキュラム(以下, コアカリキュラム)に則った教育を実施することが必要であり, (1)事前学習を始めるにあたって, (2)処方せんと調剤, (3)疑義照会, (4)医薬品の管理と供給, (5)リスクマネージメント, (6)服薬指導と患者情報, (7)事前学習のまとめの7つの大項目に分類されている. 平成21年度において, 東京薬科大学薬学部(以下, 本学)では, 学習方略(L...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2011/01/01, Vol.131(1), pp.153-159
Hauptverfasser: 横山, 晴子, 高柳, 理早, 山田, 安彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」平成18年度より薬学教育6年制が開始され, 病院及び薬局における5ヵ月間の実務実習及び大学における1ヵ月間の実務実習事前学習(以下, 事前学習)が必修となった. その事前学習は, 日本薬学会の実務実習モデル・コアカリキュラム(以下, コアカリキュラム)に則った教育を実施することが必要であり, (1)事前学習を始めるにあたって, (2)処方せんと調剤, (3)疑義照会, (4)医薬品の管理と供給, (5)リスクマネージメント, (6)服薬指導と患者情報, (7)事前学習のまとめの7つの大項目に分類されている. 平成21年度において, 東京薬科大学薬学部(以下, 本学)では, 学習方略(LS)毎に担当教員を配置して事前学習に取り組んできた. その中で, LS605患者情報の重要性に注目するにおいては, 「服薬指導に必要な患者情報を列挙できる」, 「患者背景, 情報(コンプライアンス, 経過, 診療録, 薬歴など)を把握できる」, 「医師, 看護師などとの情報の共有化の重要性を説明できる」, 「患者接遇に際し, 配慮しなければならない注意点を列挙できる」を到達目標とした学習を行うこととなっている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.131.153