薬物性白血球減少症の危険因子及び自覚症状に関する研究
「緒言」薬物性白血球減少症は生命を脅かす重篤な副作用であり, 特に白血球が500/mm3未満の状態を無顆粒球症と呼ぶ. 1988年から行われた国際的な薬物性無顆粒球症の疫学研究IAAAS(International Agranulocytosis and Aplastic Anemia Study)では, その発現は1年間で100万人あたり3.4人と稀であったことが報告されている.1) しかし, 白血球減少症は免疫能の低下を引き起こし, 肺炎や敗血症といった致死的な感染症を合併することもある.2) したがって, これらを念頭に置き, 医薬品を使用することが必要である. 副作用が発現した場合には...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2011/01/01, Vol.131(1), pp.139-152 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」薬物性白血球減少症は生命を脅かす重篤な副作用であり, 特に白血球が500/mm3未満の状態を無顆粒球症と呼ぶ. 1988年から行われた国際的な薬物性無顆粒球症の疫学研究IAAAS(International Agranulocytosis and Aplastic Anemia Study)では, その発現は1年間で100万人あたり3.4人と稀であったことが報告されている.1) しかし, 白血球減少症は免疫能の低下を引き起こし, 肺炎や敗血症といった致死的な感染症を合併することもある.2) したがって, これらを念頭に置き, 医薬品を使用することが必要である. 副作用が発現した場合には, 薬物治療の中止や変更で治療期間が延長し, 治療費が増大するばかりでなく, 患者の肉体的, 精神的な負担は非常に大きい. 医薬品を使用する際に副作用を完全に避けることはできないが, できるだけ早期に発見し重篤化を防ぐことができればこれらの負担を減らすことができる. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.131.139 |