児童向けくすり教育への薬学生の参画

「緒言」現在, セルフメディケーションの普及に伴って健康増進や疾病の予防及び治療を目的としてOTC薬を始め, 健康食品やサプリメントへの関心が高まっており, 特に高齢者ではくすりとともに健康食品の服用率が上昇している. 1)その一方で万全の注意を払っていても, 医療用医薬品とそれらの相互作用1-6)や市販薬の不適切な使用による有害事象の発現7,8)など, くすりによる健康被害は後を絶たない. 文部科学省は平成20年3月28日に新しい学習指導要領を公示した. 新しい中学校学習要領の第7節保健・体育の目標において, 「個人生活における健康・安全に関する理解を通して, 生涯を通じて自らの健康を適切に...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2010/06/01, Vol.130(6), pp.857-866
Hauptverfasser: 小谷, 悠, 水野, 智博, 桑原, 宏貴, 安藤, 雄, 伊東, 和真, 新美, 友世, 大橋, 美月, 浅井, 玲名, 肥田, 裕丈, 平林, 彩, 室崎, 千尋, 加藤, 博史, 野田, 幸裕, 鍋島, 俊隆
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」現在, セルフメディケーションの普及に伴って健康増進や疾病の予防及び治療を目的としてOTC薬を始め, 健康食品やサプリメントへの関心が高まっており, 特に高齢者ではくすりとともに健康食品の服用率が上昇している. 1)その一方で万全の注意を払っていても, 医療用医薬品とそれらの相互作用1-6)や市販薬の不適切な使用による有害事象の発現7,8)など, くすりによる健康被害は後を絶たない. 文部科学省は平成20年3月28日に新しい学習指導要領を公示した. 新しい中学校学習要領の第7節保健・体育の目標において, 「個人生活における健康・安全に関する理解を通して, 生涯を通じて自らの健康を適切に管理し, 改善していく資質や能力を育てる」ことが掲げられている. また, 「健康の保持増進や疾病の予防に保健・医療機関を有効に利用すること, 医薬品は正しく使用すること」も盛り込まれており, 早期からくすりの適正使用を促すことが重要視され始めている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.130.857