2008年度買い上げ違法ドラッグ製品から検出された新規流通デザイナードラッグの同定
「緒言」近年, 違法ドラッグ(いわゆる脱法ドラッグ)と呼ばれる化合物や植物が乱用されている. これらは麻薬や覚醒剤の代用として使用されており, その乱用拡大が深刻な問題になっている. このような問題に対応するべく, 平成18年の薬事法改正により, 幻覚・中枢興奮等の精神毒性かつ保健衛生上の危害のおそれがある薬物及び植物を指定薬物として規制することとなり, 平成19年4月1日より32物質(31化合物1植物)が規制された. 1-3) これにより指定薬物の流通は減少したが, 一方で新たな構造類似化合物が多数違法ドラッグ市場に出現しており, 平成20年1月に5化合物, 平成21年1月には6化合物が新た...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2010/02/01, Vol.130(2), pp.263-270 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」近年, 違法ドラッグ(いわゆる脱法ドラッグ)と呼ばれる化合物や植物が乱用されている. これらは麻薬や覚醒剤の代用として使用されており, その乱用拡大が深刻な問題になっている. このような問題に対応するべく, 平成18年の薬事法改正により, 幻覚・中枢興奮等の精神毒性かつ保健衛生上の危害のおそれがある薬物及び植物を指定薬物として規制することとなり, 平成19年4月1日より32物質(31化合物1植物)が規制された. 1-3) これにより指定薬物の流通は減少したが, 一方で新たな構造類似化合物が多数違法ドラッグ市場に出現しており, 平成20年1月に5化合物, 平成21年1月には6化合物が新たに指定薬物として規制された. これまでに, 平成20年1月に麻薬に指定された3化合物を除き, 40物質(39化合物1植物)が指定されている(平成21年7月現在). 4, 5) なお, このような状況を踏まえ, 今後も指定薬物は随時追加される予定である. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.130.263 |