分子ディスプレイとコンビバイオによる創薬への挑戦
細胞の最外殻層には, 細胞膜あるいは細胞壁が存在し, 細胞外部との境界としての役割を果たしている. これらの境界は, 細胞内部と外部を隔てている単なる仕切りとしてではなく, レセプターや細胞間接着に係わるタンパク質分子に代表されるように, 細胞同士がコミュニケーションを行う場となっており, 様々な生物のゲノムが解明されるなか, 今なお数多くの謎に包まれた細胞内の遺伝子情報を具現化し, 分子情報として外界に発信する魅力的な領域として機能している. 本来, 生理機能を維持するために, 細胞表層でそれぞれの役割を担っているタンパク質の分子情報を活用し, 分子生物学的手法により外来タンパク質, ペプチ...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2009/11/01, Vol.129(11), pp.1275-1276 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 細胞の最外殻層には, 細胞膜あるいは細胞壁が存在し, 細胞外部との境界としての役割を果たしている. これらの境界は, 細胞内部と外部を隔てている単なる仕切りとしてではなく, レセプターや細胞間接着に係わるタンパク質分子に代表されるように, 細胞同士がコミュニケーションを行う場となっており, 様々な生物のゲノムが解明されるなか, 今なお数多くの謎に包まれた細胞内の遺伝子情報を具現化し, 分子情報として外界に発信する魅力的な領域として機能している. 本来, 生理機能を維持するために, 細胞表層でそれぞれの役割を担っているタンパク質の分子情報を活用し, 分子生物学的手法により外来タンパク質, ペプチドを表層に提示する, 分子ディスプレイ技術が開発されてきた.1,2) ファージのコートタンパク質に目的タンパク質を融合させてディスプレイする, いわゆるファージディスプレイは, 1985年にSmithらが最初に提案した分子ディスプレイ技術であり, 遺伝子ライブラリーを組込んだファージミドを導入することで, 組換えファージ集団から望む性質を持つクローンを取得する手法が確立され, 今日に至っている. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.129.1275 |