新人薬剤師の不安の構造と自己教育力との関係
「緒言」いかなる職種であっても, 新たな職場で仕事を開始する際には, 大きな心配・不安が伴う. 今回の研究では薬局に新規に採用された社員を対象に, 新人薬剤師の感じる心配・不安について, 1)評価のための新たな尺度の作成, 2)心配・不安の構造の解明, 3)心配・不安の経時的な変化を明らかにすることを目的とした. 少子・高齢化時代の到来に伴って, 健康の問題への関心はこれまで以上に増加している. また, 医療事故や薬害などの社会的問題の反省から, 患者中心の安心で安全な医療が強く希求されるようになっている. このような社会的な背景の中で医療法の改正に伴い, 薬剤師が医療の担い手として, 明確に...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2009/05/01, Vol.129(5), pp.549-556 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」いかなる職種であっても, 新たな職場で仕事を開始する際には, 大きな心配・不安が伴う. 今回の研究では薬局に新規に採用された社員を対象に, 新人薬剤師の感じる心配・不安について, 1)評価のための新たな尺度の作成, 2)心配・不安の構造の解明, 3)心配・不安の経時的な変化を明らかにすることを目的とした. 少子・高齢化時代の到来に伴って, 健康の問題への関心はこれまで以上に増加している. また, 医療事故や薬害などの社会的問題の反省から, 患者中心の安心で安全な医療が強く希求されるようになっている. このような社会的な背景の中で医療法の改正に伴い, 薬剤師が医療の担い手として, 明確に位置付けられた. また, 調剤時の情報提供の義務化など, 業務の充実が求められ, 以前に増して, 国民の薬剤師に対する期待が増加している. 厚生労働省の2006年の「薬剤師の需要予測報告書」1)は将来の薬剤師過剰時代を予測しているが, その中で生き残るだけでなく, 専門職としてのレベルを維持・亢進するため, 日々の研鑽が重要である. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.129.549 |