Positron Emission Tomography(PET)イメージング法による小動物用インビボ局所脳酸素代謝率測定法の開発に関する研究

「1. はじめに」脳の活動は, 血液から摂取したグルコースと酸素との好気的解糖系により産生されるエネルギーを主な源として営まれている. そのため脳の活動状態を知るには, 脳血流量(Cerebral Blood Flow;CBF), 酸素摂取率(Oxygen Extraction Fraction;OEF), 酸素代謝率(Cerebral Metabolic Rate for Oxygen;CMRO2), グルコース代謝率(Cerebral Metabolic Rate for Glucose;CMRglc)等の脳循環代謝パラメータを調べることが有効である. 1)事実, これら脳循環代謝パラメー...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2008, Vol.128 (9), p.1267-1273
1. Verfasser: 天満敬
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」脳の活動は, 血液から摂取したグルコースと酸素との好気的解糖系により産生されるエネルギーを主な源として営まれている. そのため脳の活動状態を知るには, 脳血流量(Cerebral Blood Flow;CBF), 酸素摂取率(Oxygen Extraction Fraction;OEF), 酸素代謝率(Cerebral Metabolic Rate for Oxygen;CMRO2), グルコース代謝率(Cerebral Metabolic Rate for Glucose;CMRglc)等の脳循環代謝パラメータを調べることが有効である. 1)事実, これら脳循環代謝パラメータの変動と脳梗塞等の脳循環疾患の障害程度は密接に関連していることから, 疾患の確定診断, 治療方針の決定, 治療の効果判定を目的として脳循環代謝パラメータ測定が行われており, 2-5)臨床診断上の意義は極めて高い. また, アルツハイマー病等の脳神経疾患の病態生理学的研究や, 新規治療薬の開発・評価等においても, 脳循環代謝パラメータ測定は重要な基本的情報を与え得る.
ISSN:0031-6903