いわゆる健康食品中の医薬品成分の二次元展開TLCによるスクリーニング試験
「はじめに」 健康志向の高まりの中で, いわゆる健康食品の需要が増大しているが, これらの中には, 医薬品成分が混入される事例がみられる. 1-4) また, 若年層を中心に麻薬類似作用を持つが麻薬としての規制のない, いわゆる違法ドラッグの濫用も問題となっている. 5, 6) これらは, 医薬品としての管理下にないため, 不適切な摂取による健康被害の発生が危惧されている. その健康危害発生時には, 被害者の治療や被害の拡大防止のため, 原因物質の迅速な同定が求められ, そのためには, NMR等の機器分析の前に, スクリーニングを行い, 対象物質を推定することで検査の効率化を図る必要がある. こ...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2008/03/01, Vol.128(3), pp.487-493 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 健康志向の高まりの中で, いわゆる健康食品の需要が増大しているが, これらの中には, 医薬品成分が混入される事例がみられる. 1-4) また, 若年層を中心に麻薬類似作用を持つが麻薬としての規制のない, いわゆる違法ドラッグの濫用も問題となっている. 5, 6) これらは, 医薬品としての管理下にないため, 不適切な摂取による健康被害の発生が危惧されている. その健康危害発生時には, 被害者の治療や被害の拡大防止のため, 原因物質の迅速な同定が求められ, そのためには, NMR等の機器分析の前に, スクリーニングを行い, 対象物質を推定することで検査の効率化を図る必要がある. このような分析には, 昇温GC-MS, グラジエントLC-MS, TLCの利用が考えられるが, TLCでは, 分析に供した物質はすべてプレート上に展開されているため, GCやHPLCと比較して, より広範な物質のスクリーニングが可能と考えられた. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.128.487 |