塩酸タムスロシン服用患者の意識調査に基づく剤形についての問題点
「緒言」ハルナール(R)(塩酸タムスロシン)は1993年8月より男性の前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬として汎用されている. 高齢男性人口の増加と前立腺肥大症に対する社会的な認識の向上により排尿障害の改善を求めて医療機関を受診する患者が増加しており, 1)α1受容体遮断薬のニーズは益々高まってきている. ハルナール(R)は当初カプセル剤で発売されていたが2005年7月以降は口腔内崩壊錠へ剤形変更となった. 口腔内崩壊錠は高齢化社会を迎えた現在, 高齢者又は嚥下困難な患者でも服用し易く, また水分制限を余儀なくされている患者でも服用が可能な患者にやさしい剤形という利点が謳われている. 2,3)...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2008/02/01, Vol.128(2), pp.291-297 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」ハルナール(R)(塩酸タムスロシン)は1993年8月より男性の前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬として汎用されている. 高齢男性人口の増加と前立腺肥大症に対する社会的な認識の向上により排尿障害の改善を求めて医療機関を受診する患者が増加しており, 1)α1受容体遮断薬のニーズは益々高まってきている. ハルナール(R)は当初カプセル剤で発売されていたが2005年7月以降は口腔内崩壊錠へ剤形変更となった. 口腔内崩壊錠は高齢化社会を迎えた現在, 高齢者又は嚥下困難な患者でも服用し易く, また水分制限を余儀なくされている患者でも服用が可能な患者にやさしい剤形という利点が謳われている. 2,3) しかし一方では塩酸タムスロシンの剤形変更後, 1)体調(排尿状態)が変化した, 2)錠剤が白色になったため他剤と区別がつき難く飲み間違いが増えた, 3)水なしで服用することに不安を感じる等, 口腔内崩壊錠への剤形変更による不満を訴える声が患者から聞かれるようになった. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.128.291 |