抗菌製品の市販実態と製品表示の使用抗菌剤に関する調査研究—1991年から2005年

緒言 日本人の清潔志向の高まりにより,様々な抗菌製品が出回ってきている.しかし,抗菌製品による健康被害事例も報告1-6)されており,その安全性に関しては十分に検証されていないのが現状である.そこで,われわれは使用の増大が予想され,今後安全性が問題になってくるものとして抗菌製品に着目し,1991年度から「抗菌防臭加工剤の安全性評価に関する研究」を開始した.7)さらに,消費者団体やNPO団からは清潔志向商品への不安が提言され8),2003年から3年間で厚生労働科学研究「抗菌加工製品における安全性評価及び情報の伝達に関する研究」(主任研究者:鹿庭正昭)が実施された.研究の一環として,抗菌製品の市販実...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2007/05/01, Vol.127(5), pp.865-888
Hauptverfasser: 中島, 晴信, 宮野, 直子, 松永, 一郎, 中島, ナオミ, 鹿庭, 正昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:緒言 日本人の清潔志向の高まりにより,様々な抗菌製品が出回ってきている.しかし,抗菌製品による健康被害事例も報告1-6)されており,その安全性に関しては十分に検証されていないのが現状である.そこで,われわれは使用の増大が予想され,今後安全性が問題になってくるものとして抗菌製品に着目し,1991年度から「抗菌防臭加工剤の安全性評価に関する研究」を開始した.7)さらに,消費者団体やNPO団からは清潔志向商品への不安が提言され8),2003年から3年間で厚生労働科学研究「抗菌加工製品における安全性評価及び情報の伝達に関する研究」(主任研究者:鹿庭正昭)が実施された.研究の一環として,抗菌製品の市販実態を把握するために,1991年度から2005年度まで,市販製品の表示内容調査を継続して行い,作成した「抗菌防臭データベース」に蓄積して評価・解析を行ってきた.9-11) まず,調査製品を分類するために家庭用抗菌製品分類表(製品分類)の作成・改訂を行い,分類表に基づいて調査製品を集計して抗菌製品の種類・数の推移を観察した.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.127.865