薬学における創薬を目指した個体薬理学の新展開
ここに記載されている総説は, 2006年3月28日に仙台で開催された日本薬学会126年会での第一回目の大学院生シンポジウム『薬学における創薬を目指した個体薬理学の新展開』という演題で行った発表内容をまとめたものである. 薬学教育は, 6年制に移行することになり, その意味の重大さを感じる中で, 大学院生である私達は, 薬学の独自性を発揮するチャンスでもあると考えている. 医療現場においてより豊富な知識を有する医療人としての能力が求められる一方, ゲノム創薬への期待も高まっており, 創薬研究者としても薬学の特異性をどのようにアピールするのかを問われる. したがって, 広く人々の健康に関連した分野...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2007/04/01, Vol.127(4), pp.719-719 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ここに記載されている総説は, 2006年3月28日に仙台で開催された日本薬学会126年会での第一回目の大学院生シンポジウム『薬学における創薬を目指した個体薬理学の新展開』という演題で行った発表内容をまとめたものである. 薬学教育は, 6年制に移行することになり, その意味の重大さを感じる中で, 大学院生である私達は, 薬学の独自性を発揮するチャンスでもあると考えている. 医療現場においてより豊富な知識を有する医療人としての能力が求められる一方, ゲノム創薬への期待も高まっており, 創薬研究者としても薬学の特異性をどのようにアピールするのかを問われる. したがって, 広く人々の健康に関連した分野を扱う企業や行政において, 高度な知識を持った薬学者として活躍するために, 創薬研究者は, 有機化学を基礎とした薬の創製, 医薬品の物性に精通していること, さらに個体薬理学の実践と評価法の向上が求められ, このことが薬学の特性を生かす方法だと考えている. 本シンポジウムでは, オーガナイザーである韓峰(東北大), 岩谷有希子(岡山大)に加え, 濱寛(福岡大), 李柄錦(愛媛大), 与那嶺春乃(新日本科学), 山本巌(熊本大)の6人が違う分野の研究で個体薬理学を実践している大学院生及び企業の研究者である発表者が, 最先端の研究を紹介した. 薬学会年会における大学院生主体のシンポジウムという初めての試みであり, 発表時間15分, 質問時間10分と1人の持ち時間を25分とし, 質問の時間を長めに設定することで, それぞれの研究と問題点について十分に, しかも活発に討論ができた. 本シンポジウムでは, 互いが刺激を受け, 切磋琢磨し, 発表, 討論を行える絶好のチャンスであった. 是非, これからも, この日本薬学会で継続的に大学院生シンポジウムが行われますことを心から望んでいます. なお, 3次元エコー装置による霊長類の心機能評価に関する研究を行った, 新日本科学の与那嶺春乃さん, GIRKチャネルは新規排尿障害治療薬の標的になりえるか?の研究を行った, 熊本大学の山本巌さんは, この論文執筆は行っていない. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.127.719 |