プロポリスのキサンチンオキシダーゼ活性阻害作用及び血漿尿酸値低下作用

わが国において, 痛風及びその予備群である高尿酸血症は食生活の欧米化などに伴い, その患者数は年々増加している. 痛風, 高尿酸血症の多くは遺伝的素因に過食, 肥満, 常習飲酒, ストレスなどの生活環境の異常が重なって発症する. わが国の痛風患者数は30-50万人存在し, そのほとんどが男性である. 高尿酸血症患者はさらに多数であり, 痛風及び高尿酸血症患者を合わせると, 450-500万人にも上ると推定されている. 1)このような痛風高尿酸血症では, 同様の生活環境の異常が発症に関与する腎障害, 高血圧, 高脂血症や耐糖能異常などの生活習慣病を複合的に合併している場合が多い. 2, 3)痛風...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2005/03/01, Vol.125(3), pp.315-321
Hauptverfasser: 吉積, 一真, 西岡, 信雄, 辻, 智子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:わが国において, 痛風及びその予備群である高尿酸血症は食生活の欧米化などに伴い, その患者数は年々増加している. 痛風, 高尿酸血症の多くは遺伝的素因に過食, 肥満, 常習飲酒, ストレスなどの生活環境の異常が重なって発症する. わが国の痛風患者数は30-50万人存在し, そのほとんどが男性である. 高尿酸血症患者はさらに多数であり, 痛風及び高尿酸血症患者を合わせると, 450-500万人にも上ると推定されている. 1)このような痛風高尿酸血症では, 同様の生活環境の異常が発症に関与する腎障害, 高血圧, 高脂血症や耐糖能異常などの生活習慣病を複合的に合併している場合が多い. 2, 3)痛風, 高尿酸血症は, 血漿での尿酸が増加することにより引き起こされる病気であるが, この血漿尿酸値を正常値内にコントロールすることが, これらの病気に対する予防, 治療の基本である. 一般に, 痛風あるいは高尿酸血症は体内で尿酸が過剰に産生される産生過剰型, 腎臓機能の低下により尿酸の排泄能力が低下している排泄低下型, 両者を併せ持った混合型に分けることができるが, どの型の痛風, 高尿酸血症患者も, 血漿尿酸値を正常値にまで低下させることにより, 急性発作の減少, 慢性化への停止, 腎, 血管系への合併症の予防及び悪化を防ぐことができる.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.125.315