KiBank:創薬のためのタンパク質—化合物相互作用解析支援データベース
近年のコンピュータ技術の進歩はめざましく, 一昔前のスーパーコンピュータと同程度の性能のコンピュータを, パーソナルコンピュータとして個人で利用できるようになってきている. 並列計算技術の進歩と相まって, コンピュータの高速化はますます進んでいる. このため, 例えば第一原理(量子力学)に基づいた化合物とタンパク質の相互作用解析のような, かつては不可能であった複雑な計算も実用化の段階にまできている. 医薬品のような生理活性を有する化合物の多くは, 受容体, 酵素, トランスポーター等の生体内タンパク質を標的として結合し, その活性を発現する. したがって医薬品の開発は, 標的タンパク質に対し...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2004/09/01, Vol.124(9), pp.613-619 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年のコンピュータ技術の進歩はめざましく, 一昔前のスーパーコンピュータと同程度の性能のコンピュータを, パーソナルコンピュータとして個人で利用できるようになってきている. 並列計算技術の進歩と相まって, コンピュータの高速化はますます進んでいる. このため, 例えば第一原理(量子力学)に基づいた化合物とタンパク質の相互作用解析のような, かつては不可能であった複雑な計算も実用化の段階にまできている. 医薬品のような生理活性を有する化合物の多くは, 受容体, 酵素, トランスポーター等の生体内タンパク質を標的として結合し, その活性を発現する. したがって医薬品の開発は, 標的タンパク質に対していかに高い特異性を持つ化合物を作ることができるかにかかっていると言っても過言ではない. 医薬品が標的とするタンパク質は約500種類あると言われており, 1)新たに合成したすべての化合物とすべてのタンパク質の組み合わせについて従来の方法でスクリーニングを実施することは, 例えそれが比較的簡単なin vitroスクリーニングであったとしても, 膨大な時間とコストがかかってしまい非現実的である. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.124.613 |