岡山大学病院泌尿器科における腹腔鏡教育プログラムの有用性~腹腔鏡下副腎摘除術
当院泌尿器科では2006年から独自の腹腔鏡手術教育プログラムを作成し手術教育を行っている. 2009年3月から2017年11月までに当院で腹腔鏡技術認定医トレーニング中の泌尿器科医師が執刀した腹腔鏡下副腎摘除術76症例と, 当院の腹腔鏡技術認定医が行った43症例との周術期成績の比較検討を行った. プログラム対象者は合計18人 (卒後6-11年目) で, 1人あたりの執刀症例数は中央値4例 (range : 1-9), 認定医の術者は9名で中央値2例 (range : 1-26) であった. 患者背景には大きな差は認めなかった. 手術時間は認定医群で有意に短かった (p=0.0122) ものの,...
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Veröffentlicht in: | Japanese Journal of Endourology 2019, Vol.32(2), pp.225-229 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院泌尿器科では2006年から独自の腹腔鏡手術教育プログラムを作成し手術教育を行っている. 2009年3月から2017年11月までに当院で腹腔鏡技術認定医トレーニング中の泌尿器科医師が執刀した腹腔鏡下副腎摘除術76症例と, 当院の腹腔鏡技術認定医が行った43症例との周術期成績の比較検討を行った. プログラム対象者は合計18人 (卒後6-11年目) で, 1人あたりの執刀症例数は中央値4例 (range : 1-9), 認定医の術者は9名で中央値2例 (range : 1-26) であった. 患者背景には大きな差は認めなかった. 手術時間は認定医群で有意に短かった (p=0.0122) ものの, 両群において輸血や開腹移行症例, 重篤な合併症はなかった. 手術時間・出血量に急激なラーニングカーブは認めなかった. 系統的な手術教育により腹腔鏡手術経験の未熟な術者の初期症例においても, 安定した周術期成績を残すことが出来た. |
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ISSN: | 2186-1889 2187-4700 |
DOI: | 10.11302/jsejje.32.225 |