当院におけるPVP (経尿道的前立腺レーザー蒸散術) 1500症例の検討: 特に再治療ゼロを目指した手技についての考察

当院では2006年1月より経尿道的前立腺レーザー蒸散術 (Photoselective Vaporization Prostate : 以下PVP) を開始し, 2017年5月に1500症例となった. これら症例の長期成績の検討を行い, 特に再治療例に関して解析し, 再治療をゼロにする為の工夫・対策を考察した. 治療効果は10年にわたり術前より有意な改善を維持していた. しかし, 33例 (2.2%) において前立腺に対する再手術を行った. 10年のre-treatment free survival rateは84.7%であった. 再手術を防止する為にはできるだけ残存腺腫を減らすことと, 深...

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Veröffentlicht in:Japanese Journal of Endourology 2019, Vol.32(1), pp.82-87
Hauptverfasser: 桑原, 勝孝, 志村, 寛史, 渡邊, 望, 中村, 健三, 塚本, 拓司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院では2006年1月より経尿道的前立腺レーザー蒸散術 (Photoselective Vaporization Prostate : 以下PVP) を開始し, 2017年5月に1500症例となった. これら症例の長期成績の検討を行い, 特に再治療例に関して解析し, 再治療をゼロにする為の工夫・対策を考察した. 治療効果は10年にわたり術前より有意な改善を維持していた. しかし, 33例 (2.2%) において前立腺に対する再手術を行った. 10年のre-treatment free survival rateは84.7%であった. 再手術を防止する為にはできるだけ残存腺腫を減らすことと, 深い凝固・壊死層を作らないことが大切と考えられた. PVPは低侵襲で安全な治療であり, 更に, 根治性を向上できればより有効な手術方法となり得ると思われる.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.32.82