整形外科における未固定遺体を用いた手術トレーニングと研究

徳島大学では, 平成26年8月1日に未固定遺体を用いるサージカルトレーニングに対応できる解剖室(以下, クリニカルアナトミーラボ)の施設が完成し, その施設を拠点として教育・研究を行うクリニカルアナトミー教育・研究センターが徳島大学病院に設置された. 同ラボは, 生体に近い未固定遺体を用いることを設計段階から意図している. これまで国内で開設された手術手技研修施設は, Thiel法で固定した解剖体が主に用いられており, 未固定遺体を用いる施設はわずかである. 未固定遺体を用いる利点は, Thiel法固定遺体よりも臓器, 筋肉の弾力性, 神経・血管の分布や走行がより生体に近い状況で研修が行えるこ...

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Veröffentlicht in:Japanese Journal of Endourology 2019, Vol.32(1), pp.14-19
Hauptverfasser: 東野, 恒作, 金山, 博臣, 殿谷, 一朗, 西良, 浩一, 鶴尾, 吉宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:徳島大学では, 平成26年8月1日に未固定遺体を用いるサージカルトレーニングに対応できる解剖室(以下, クリニカルアナトミーラボ)の施設が完成し, その施設を拠点として教育・研究を行うクリニカルアナトミー教育・研究センターが徳島大学病院に設置された. 同ラボは, 生体に近い未固定遺体を用いることを設計段階から意図している. これまで国内で開設された手術手技研修施設は, Thiel法で固定した解剖体が主に用いられており, 未固定遺体を用いる施設はわずかである. 未固定遺体を用いる利点は, Thiel法固定遺体よりも臓器, 筋肉の弾力性, 神経・血管の分布や走行がより生体に近い状況で研修が行えることである. 若手医師からベテラン医師までの実情・要望に応じた内視鏡手術等の低侵襲外科手術の手術手技研修会開催を行い, 実績を上げている.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.32.14