Dornier社製Delta II Far Sightによる20mmを超える腎結石に対するESWLの治療成績~新たに提案された尿路結石治療の評価基準を用いて

【目的】尿路結石症ガイドラインでは20mm以上の腎結石の治療はPNLが推奨されている. Dornier社製Delta II Far Sightにより20mmを超える腎結石に対してESWLを施行し, 治療成績を報告する. 【対象と方法】2011年1月より2017年3月までに, 初期治療としてESWLを希望した20mmを超える腎結石 (サンゴ状結石も含む) を有する58例を対象とした. 男性41例, 女性17例, 年齢中央値58歳 (33~79). 結石長径中央値23mm (21~58), 結石短径中央値16mm (6~40), サンゴ状結石7例, ESWL施行前尿管ステント留置は12例であった....

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Veröffentlicht in:Japanese Journal of Endourology 2018, Vol.31(2), pp.234-238
Hauptverfasser: 宇野, 雅博, 川瀬, 真, 加藤, 大貴, 石田, 貴史, 加藤, 成一, 藤本, 佳則
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【目的】尿路結石症ガイドラインでは20mm以上の腎結石の治療はPNLが推奨されている. Dornier社製Delta II Far Sightにより20mmを超える腎結石に対してESWLを施行し, 治療成績を報告する. 【対象と方法】2011年1月より2017年3月までに, 初期治療としてESWLを希望した20mmを超える腎結石 (サンゴ状結石も含む) を有する58例を対象とした. 男性41例, 女性17例, 年齢中央値58歳 (33~79). 結石長径中央値23mm (21~58), 結石短径中央値16mm (6~40), サンゴ状結石7例, ESWL施行前尿管ステント留置は12例であった. 【結果】平均ESWL施行回数5.1回 (1~16回), 結石消失率37.9%, 4mm以下残石34.5%であった. 山口らが提案した「新たな尿路結石の評価基準」では, 1cm3未満3例, 1cm3以上2cm3未満9例, 2cm3以上5cm3未満19例, 5cm3以上20例にて, 成績は残石21例, 残石5%未満19例であった. 【結論】Dornier Delta II Far Sightにて20mmを超える腎結石に対しESWLをする場合, 残石率が高いことに関する十分なinformed consentが必要と考えられた.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.31.234