尿路結石治療における新旧評価基準の比較
2015年に報告された尿路結石治療の評価基準の改定案では, 結石の体積表記に伴い, 残石率によって治療効果を判定することが提案されている. 今回, TUL併用経皮的腎砕石術 (TUL-assisted PNL : TAP) を施行した64腎について, 新旧評価基準による治療効果判定と予後との関連性を検討した. 旧評価基準では, 「残石」, 「4.0mm以下の残石」, 「4.1mm以上の残石」の2年非再発率は, それぞれ92.3%, 66.1%, 58.2%と明確に階層化されたが (p=0.01), 新評価基準では, 「残石」, 「残石5%未満」, 「残石5%以上」の2年非再発率は, それぞれ9...
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Veröffentlicht in: | Japanese Journal of Endourology 2018, Vol.31(2), pp.207-211 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 2015年に報告された尿路結石治療の評価基準の改定案では, 結石の体積表記に伴い, 残石率によって治療効果を判定することが提案されている. 今回, TUL併用経皮的腎砕石術 (TUL-assisted PNL : TAP) を施行した64腎について, 新旧評価基準による治療効果判定と予後との関連性を検討した. 旧評価基準では, 「残石」, 「4.0mm以下の残石」, 「4.1mm以上の残石」の2年非再発率は, それぞれ92.3%, 66.1%, 58.2%と明確に階層化されたが (p=0.01), 新評価基準では, 「残石」, 「残石5%未満」, 「残石5%以上」の2年非再発率は, それぞれ92.2%, 60.3%, 64.3%と有意差はなく (p=0.05), とくに後2群の階層化が不良であった. TAPのように治療対象結石が比較的大きい症例においては, 残石率による治療効果判定は予後を反映しない可能性が示唆された. |
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ISSN: | 2186-1889 2187-4700 |
DOI: | 10.11302/jsejje.31.207 |