TUL 回避できる合併症を無くし, 回避できない合併症を減らすにはどうしたら良いか
尿路結石に対するf-TULは, 導入期の術中, 術後に重篤な合併症を認めることがある. 2010年4月から2016年8月までに経験した1000例を200例毎に5グループに分けた検討で, Clavien grade scale Ⅲ以上の合併症は200例毎に8.5%, 4.5%, 3%, 3%及び2%と少なくなっていた. 主な合併症は, 粘膜損傷・有意な出血・尿管穿孔または尿管断裂及び重篤な敗血症や尿管嵌頓結石で認める尿管狭窄だった. 大部分の合併症については術者の経験数と共に有意に減少していた. ただ術後の敗血症と尿管狭窄の発症率は経験数が増えてもある一定の確率で発生していた. 今回, 筆者が経...
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Veröffentlicht in: | Japanese Journal of Endourology 2018, Vol.31(2), pp.184-188 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 尿路結石に対するf-TULは, 導入期の術中, 術後に重篤な合併症を認めることがある. 2010年4月から2016年8月までに経験した1000例を200例毎に5グループに分けた検討で, Clavien grade scale Ⅲ以上の合併症は200例毎に8.5%, 4.5%, 3%, 3%及び2%と少なくなっていた. 主な合併症は, 粘膜損傷・有意な出血・尿管穿孔または尿管断裂及び重篤な敗血症や尿管嵌頓結石で認める尿管狭窄だった. 大部分の合併症については術者の経験数と共に有意に減少していた. ただ術後の敗血症と尿管狭窄の発症率は経験数が増えてもある一定の確率で発生していた. 今回, 筆者が経験した合併症についての対処法と合併症を起こさないように気を付けている点について解説する. また, 現状では完全に回避できていない術後敗血症や尿管狭窄を予防するために行っている取り組みについて提示する. |
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ISSN: | 2186-1889 2187-4700 |
DOI: | 10.11302/jsejje.31.184 |