尿管嵌頓結石に対する軟性尿管鏡操作を用いた経皮的順行性砕石術の有用性の検討

尿管の嵌頓結石と推測される10症例に対し軟性尿管鏡を用いた経皮的順行性尿管砕石術を施行し, その有用性, 安全性および経尿道的尿管砕石術 (TUL) との手術環境の相違について検討した. 経皮的順行性砕石術では, 結石介在部に高度の浮腫やポリープおよび屈曲性狭窄は認められず, TULで視野確保が困難な症例においても砕石に必要な結石の視野が十分に得られ, 全例合併症なく結石除去が達成された. またTULで難渋する, 尿管壁と固着した結石の遊離においても順行性砕石術は有用であった. 一方, 軟性尿管鏡による経皮的操作は, 軟性尿管鏡シャフト部が強く屈曲し軟性尿管鏡の破損の危険が高い手技と考えられ,...

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Veröffentlicht in:Japanese Journal of Endourology 2018, Vol.31(1), pp.119-125
Hauptverfasser: 岡田, 真介, 皆川, 真吾, 森川, 弘史, 井上, 貴昭, 浜本, 周造, 松田, 公志, 三浦, 浩康
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:尿管の嵌頓結石と推測される10症例に対し軟性尿管鏡を用いた経皮的順行性尿管砕石術を施行し, その有用性, 安全性および経尿道的尿管砕石術 (TUL) との手術環境の相違について検討した. 経皮的順行性砕石術では, 結石介在部に高度の浮腫やポリープおよび屈曲性狭窄は認められず, TULで視野確保が困難な症例においても砕石に必要な結石の視野が十分に得られ, 全例合併症なく結石除去が達成された. またTULで難渋する, 尿管壁と固着した結石の遊離においても順行性砕石術は有用であった. 一方, 軟性尿管鏡による経皮的操作は, 軟性尿管鏡シャフト部が強く屈曲し軟性尿管鏡の破損の危険が高い手技と考えられ, 症例を選択し施行するのが望ましいと思われた.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.31.119