単孔式腹腔鏡下腎盂形成術は, 腎盂尿管移行部通過障害の標準術式になりうるか? : 単一施設で行われた3つの術式 (開放腎盂形成術, 腹腔鏡下腎盂形成術, 単孔式腹腔鏡下腎盂形成術) の比較検討

「要旨」【目的】単孔式腹腔鏡下腎盂形成術(LESS-P)は, 開放腎盂形成術(OP), 腹腔鏡下腎盂形成術(LP)に比べると術創が小さく整容性に優れている. 3つの術式の手術成績合併症について比較することで, LESS-Pが, 腎盂尿管移行部通過障害の標準術式になりうるかを検討した. 【方法】2001-2014年にDismembered pyeloplastyを施行したOP群31例(平均5.5歳), LP群10例(平均28.7歳), LESS-P群5例(平均36.4歳)を対象とし, 手術成績, 合併症について検討した. 【成績】再手術を要した例を除き, 全症例で水腎症は軽快改善した. OP群は...

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Veröffentlicht in:Japanese Journal of Endourology 2015-09, Vol.28 (2), p.247-252
Hauptverfasser: 上仁数義, 永澤誠之, 小林憲市, 水流輝彦, 瀧本啓太, 吉田哲也, 影山進, 成田充弘, 河内明宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」【目的】単孔式腹腔鏡下腎盂形成術(LESS-P)は, 開放腎盂形成術(OP), 腹腔鏡下腎盂形成術(LP)に比べると術創が小さく整容性に優れている. 3つの術式の手術成績合併症について比較することで, LESS-Pが, 腎盂尿管移行部通過障害の標準術式になりうるかを検討した. 【方法】2001-2014年にDismembered pyeloplastyを施行したOP群31例(平均5.5歳), LP群10例(平均28.7歳), LESS-P群5例(平均36.4歳)を対象とし, 手術成績, 合併症について検討した. 【成績】再手術を要した例を除き, 全症例で水腎症は軽快改善した. OP群は他群よりも経口開始が有意に早かったが, 手術時間, 再手術率, Clavien-Dindo Grade III以上の合併症率, 鎮痛剤の使用回数, 術後在院日数は, 3群間で差を認めなかった. 【結論】LESS-Pは, 手術成績合併症においてもOP, LPと同等で, 高い整容性からも標準術式になりうると考えられた.
ISSN:2186-1889