我々が提案する新たな尿路結石治療の評価基準

尿路結石治療の判定基準として,本邦では1989年に作成された「Endourology,ESWLによる結石治療の評価基準」があるが,この基準は今日まで改定されることなく,現状に応じた評価基準の改定を提案する.たとえば「治療対象となる最大結石の長径で表わす」という結石のサイズ表記法(DS)は現在でも活用されているが,結石の形態は様々で,同一の長径でも体積は大きく異なることがある.そこで,新たな評価基準では残石の最大径のみでなく体積を含めて判定するのが妥当と考えられる.また,尿路結石による尿路閉塞や腎機能障害についての評価も必要と思われる.  そこでこれらを含めた新たな尿路結石治療の評価基準を今回提...

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Veröffentlicht in:Japanese Journal of Endourology 2015, Vol.28(1), pp.17-20
Hauptverfasser: 山口, 秋人, 東, 義人, 麦谷, 荘一, 宮澤, 克人, 荒川, 孝, 奴田原, 紀久雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:尿路結石治療の判定基準として,本邦では1989年に作成された「Endourology,ESWLによる結石治療の評価基準」があるが,この基準は今日まで改定されることなく,現状に応じた評価基準の改定を提案する.たとえば「治療対象となる最大結石の長径で表わす」という結石のサイズ表記法(DS)は現在でも活用されているが,結石の形態は様々で,同一の長径でも体積は大きく異なることがある.そこで,新たな評価基準では残石の最大径のみでなく体積を含めて判定するのが妥当と考えられる.また,尿路結石による尿路閉塞や腎機能障害についての評価も必要と思われる.  そこでこれらを含めた新たな尿路結石治療の評価基準を今回提案する.この案をもとに検討が進み,できるだけ早く改定が行われることを期待する.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.28.17