当院における腎結石に対するPNLの臨床的検討

【目的】当院にて行った腎結石に対するPNLの有効性,安全性について検討した.  【対象と方法】2009年6月から2013年4月までの間にPNLを施行した計52例(男40例,女12例),56腎(右18例,左30例,両側4例)について,治療成績を検討した.手術体位は,当初の22例は腹臥位で行ったが,最近34例は修正Valdivia体位で行った.  【結果】症例は,完全サンゴ状結石が15腎,非サンゴ状結石(部分サンゴ状結石を含む)が41腎であり,成功率はそれぞれ73.3%,95.1%であった.2例に輸血を要し,6例で術後38℃以上の発熱を認めたが,重篤な合併症は認めなかった.体位については,修正Va...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Japanese Journal of Endourology 2014, Vol.27(1), pp.179-185
Hauptverfasser: 杵渕, 芳明, 鈴木, 尚徳, 上野, 学, 鈴木, 中, 和食, 正久
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】当院にて行った腎結石に対するPNLの有効性,安全性について検討した.  【対象と方法】2009年6月から2013年4月までの間にPNLを施行した計52例(男40例,女12例),56腎(右18例,左30例,両側4例)について,治療成績を検討した.手術体位は,当初の22例は腹臥位で行ったが,最近34例は修正Valdivia体位で行った.  【結果】症例は,完全サンゴ状結石が15腎,非サンゴ状結石(部分サンゴ状結石を含む)が41腎であり,成功率はそれぞれ73.3%,95.1%であった.2例に輸血を要し,6例で術後38℃以上の発熱を認めたが,重篤な合併症は認めなかった.体位については,修正Valdivia体位の方が腹臥位に比べ手術時間が有意に短かったが,治療成績の差は認められなかった.  【結語】PNLは.いずれの体位でも大きな侵襲なく施行でき,他の治療法で砕石困難な腎結石の治療法として有用と考えられる.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.27.179