経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)の有用性, 合併症, 偶発癌の解析 ~363例の経験から

「要旨」【目的と対象】経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)を施行した前立腺肥大症患者363例に対し, 有用性, 合併症, 偶発癌の出現について検討した. 【方法】術前, 術後1週間, 3ヶ月, 1年の国際前立腺症状スコア(IPSS), Quality of life index(QOL), 最大尿流量, 1回排尿量, 残尿量, 周術期合併症, 病理組織を検索した. 【結果】手術時間は中央値(範囲)105(20-519)分, 核出重量41(6-257)gであった. 術前, 術後1週間, 3ヶ月, 1年の平均IPSSは18.9→7.6→5.9→4.2, QOL indexは5.1→...

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Veröffentlicht in:Japanese Journal of Endourology 2013-09, Vol.26 (2), p.310-313
Hauptverfasser: 方山博路, 青木大志, 櫻田祐, 石戸谷滋人, 中野磨, 田口勝行, 金藤博行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」【目的と対象】経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)を施行した前立腺肥大症患者363例に対し, 有用性, 合併症, 偶発癌の出現について検討した. 【方法】術前, 術後1週間, 3ヶ月, 1年の国際前立腺症状スコア(IPSS), Quality of life index(QOL), 最大尿流量, 1回排尿量, 残尿量, 周術期合併症, 病理組織を検索した. 【結果】手術時間は中央値(範囲)105(20-519)分, 核出重量41(6-257)gであった. 術前, 術後1週間, 3ヶ月, 1年の平均IPSSは18.9→7.6→5.9→4.2, QOL indexは5.1→1.6→1.6→1.3, 最大尿流量は10.2→21.2→21.8→22.1と明らかに改善した. 一回排尿量, 残尿量も有意に改善した. Clavien分類でGrade IIIaの合併症を9例(2.5%)に経験した. 偶発癌を24例(6.6%)に認めた. 手術検体は良性だったが, 術後新たに前立腺癌を5例(1.3%)に認めた. 【考察】HoLEPは安全かつ有効な治療法であることが裏付けられた.
ISSN:2186-1889