長期留置尿管ステントの患者背景調査とステント抜去の試み

【目的】6か月以上の長期間,尿管ステントが留置されている患者の背景を調査し,尿管ステントの抜去を試みた.  【対象】6か月以上尿管ステントが留置されていた52症例,68尿管を対象とした.  【方法】患者背景を医療記録より調査した.さらにステント交換時に逆行性腎盂造影を行い,注入した造影剤がスムーズに流れる場合は尿管ステントを抜去した.後日エコーにて水腎症が悪化している場合は尿管ステントを再留置した.【結果】尿管ステントを抜去したのは21尿管(30.9%)であり,良性疾患5/18,術後狭窄3/12,狭窄予防8/8,悪性腫瘍治癒後4/6,悪性腫瘍1/24例であった.悪性腫瘍の1例は尿管ステントを再...

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Veröffentlicht in:Japanese Journal of Endourology 2012, Vol.25(1), pp.112-117
Hauptverfasser: 加藤, 成一, 増栄, 孝子, 増栄, 成泰, 宇野, 雅博, 藤本, 佳則, 臼井, 幸男, 寺地, 敏郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】6か月以上の長期間,尿管ステントが留置されている患者の背景を調査し,尿管ステントの抜去を試みた.  【対象】6か月以上尿管ステントが留置されていた52症例,68尿管を対象とした.  【方法】患者背景を医療記録より調査した.さらにステント交換時に逆行性腎盂造影を行い,注入した造影剤がスムーズに流れる場合は尿管ステントを抜去した.後日エコーにて水腎症が悪化している場合は尿管ステントを再留置した.【結果】尿管ステントを抜去したのは21尿管(30.9%)であり,良性疾患5/18,術後狭窄3/12,狭窄予防8/8,悪性腫瘍治癒後4/6,悪性腫瘍1/24例であった.悪性腫瘍の1例は尿管ステントを再留置した.  【結語】狭窄予防や悪性腫瘍治癒後のケースでは尿管ステントを抜去できる可能性が高い.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.25.112