ESWL施行後の腎被膜下血腫および腎周囲血腫症例の臨床的検討

ESWL施行後に発生した腎被膜下血腫および腎周囲血腫症例について臨床的に検討した. 対象は2005年1月から2009年5月までに当院でESWLを施行した腎結石123例で,腎被膜下または腎周囲血腫を合併した28例と合併しなかった95例について臨床的に比較し,血腫形成についての危険因子を検討した.腎周囲血腫を4例認め,そのうち3例に高血圧の既往があり降圧剤を内服していた.血腫形成群は血腫非形成群と比較してbody mass index(BMI)25kg/m2以上の割合が有意に高かった.また,全ESWL180回における検討では血腫形成群においてESWL施行中の血圧が有意に上昇していた.さらにBMI...

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Veröffentlicht in:Japanese Journal of Endourology 2011, Vol.24(1), pp.152-157
Hauptverfasser: 青木, 雅信, 平野, 恭弘, 阿曾, 佳郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ESWL施行後に発生した腎被膜下血腫および腎周囲血腫症例について臨床的に検討した. 対象は2005年1月から2009年5月までに当院でESWLを施行した腎結石123例で,腎被膜下または腎周囲血腫を合併した28例と合併しなかった95例について臨床的に比較し,血腫形成についての危険因子を検討した.腎周囲血腫を4例認め,そのうち3例に高血圧の既往があり降圧剤を内服していた.血腫形成群は血腫非形成群と比較してbody mass index(BMI)25kg/m2以上の割合が有意に高かった.また,全ESWL180回における検討では血腫形成群においてESWL施行中の血圧が有意に上昇していた.さらにBMI 25kg/m2以上であること,ESWL施行中に収縮期血圧が30mmHg以上上昇することが血腫形成の危険因子であった. ESWLを施行する際には,既往歴,内服薬,肥満度を念頭において,施行中の血圧変化に十分な注意を払うべきであると考えられた.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.24.152