No.1 一般住民における血清LDLコレステロールレベルが心血管病発症に及ぼす影響:久山町研究
【目的】福岡県久山町の追跡調査において,血清Low Density Lipoproteinコレステロール(LDLC)レベルと脳梗塞発症の関連を病型別に検討した.【対象】1983年に久山町の循環器健診を受診した40歳以上の住民2,551名(受診率80.8%)のうち,脳卒中・心筋梗塞の既発症者および食後採血の者200名を除く2,351名(男性991名,女性1,360名)を本研究の対象とした.【方法】この集団を1983年12月から2002年11月までの19年間追跡した.対象者をLDLCの4分位で102.7mg/dl以下の低値群,102.8-125.5mg/dlの正常群,125.6-150.3mg/d...
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Veröffentlicht in: | 日本循環器病予防学会誌 2007, Vol.42 (1), p.58-58 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】福岡県久山町の追跡調査において,血清Low Density Lipoproteinコレステロール(LDLC)レベルと脳梗塞発症の関連を病型別に検討した.【対象】1983年に久山町の循環器健診を受診した40歳以上の住民2,551名(受診率80.8%)のうち,脳卒中・心筋梗塞の既発症者および食後採血の者200名を除く2,351名(男性991名,女性1,360名)を本研究の対象とした.【方法】この集団を1983年12月から2002年11月までの19年間追跡した.対象者をLDLCの4分位で102.7mg/dl以下の低値群,102.8-125.5mg/dlの正常群,125.6-150.3mg/dlの高値群,150.4mg/dl以上の最高値群の4群に分けた.脳梗塞はアテローム血栓性脳梗塞,ラクナ梗塞,心原性脳塞栓症の臨床病型に分類した.【結果】追跡期間中に発症した脳梗塞は190例,虚血性心疾患は144例であった.性・年齢調整後の脳梗塞発症率(対1,000人年)は低値群4.9,正常群6.4,高値群6.7,最高値群8.0とLDLCレベルが上がるほど上昇する傾向があった(トレンドP=0.08).虚血性心疾患発症率(対1,000人年)はそれぞれ3.5, 3.5, 5.6, 6.7とLDLCレベルの上昇とともに有意に上昇した(トレンドP |
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ISSN: | 1346-6267 |