仕事のストレス要因から評価した自覚的ストレスの妥当性、および自覚的ストレスと生活習慣との関連
簡易な質問と回答肢で把握された精神的ストレスの自覚 (以下、自覚的ストレス) が、仕事のストレス要因といかなる関連性を有しているかを検討し、ストレス指標としての妥当性を評価した。また自覚的ストレスと生活習慣との関連性を検討した。対象者は2002年に愛知県内某自治体に属する35歳以上の男女6,627人 (男性5,159人、 女性1,468人) である。自覚的ストレスは、「日ごろストレスが多いと思われますか」の質問に対する4つの選択肢、「かなり多い」、「やや多い」、「ふつう」、「少ない」から評価した。仕事のストレス要因 (即ち、ストレッサー) は6項目 (仕事の負担度、裁量度、技術の低活用、対人関...
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Veröffentlicht in: | 日本循環器病予防学会誌 2006/10/30, Vol.41(2), pp.62-69 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 簡易な質問と回答肢で把握された精神的ストレスの自覚 (以下、自覚的ストレス) が、仕事のストレス要因といかなる関連性を有しているかを検討し、ストレス指標としての妥当性を評価した。また自覚的ストレスと生活習慣との関連性を検討した。対象者は2002年に愛知県内某自治体に属する35歳以上の男女6,627人 (男性5,159人、 女性1,468人) である。自覚的ストレスは、「日ごろストレスが多いと思われますか」の質問に対する4つの選択肢、「かなり多い」、「やや多い」、「ふつう」、「少ない」から評価した。仕事のストレス要因 (即ち、ストレッサー) は6項目 (仕事の負担度、裁量度、技術の低活用、対人関係、職場環境、仕事の適合性) について、その有無を「職業性ストレス簡易調査票」を用いて評価した。 仕事のストレス要因は、男では6項目全て、女では技術の低活用を除く5項目が、自覚的ストレスと有意な正の関連性を示した。このことから単一の質問と4つの主観に基づく選択肢で捉えた自覚的ストレスは、個人のストレス量を表す指標として妥当性をもつと考えた。また日常の生活習慣では、男女とも交替勤務や深夜勤務があること、長時間の残業、寝つきの愁訴あり、短い睡眠時間、運動習慣が無いこと、生きがい・はりのなさ、悩み事の相談相手がいないことが自覚的ストレスの増大と関与した。自覚的ストレスは日常生活での精神的・身体的ストレス反応や対処、社会的支援との問に順当な関連性を示した。 |
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ISSN: | 1346-6267 |
DOI: | 10.11381/jjcdp2001.41.62 |