Pseudomonas putida 由来DpkA の耐熱化とN-メチル-L-フェニルアラニン合成への応用
DpkAはN -メチル-L-アミノ酸デヒドロゲナーゼと1-ピペリデイン-2-カルボン酸/1-ピロリン-2-カルボン酸レダクターゼ活性を持つ.DpkAは医薬品のキラルビルディングブロックとして役立つN -メチル-L-アミノ酸やL-ピペコリン酸の生産に有用である.DpkAを用いてこれらの化合物の工業的合成法を構築するために,エラープローンPCRによるDpkAの耐熱化を行った.V117MとQ302Rの変異は本酵素の耐熱性を改善した.野生型DpkAは30℃まで安定で,50℃で失活するが,V117M/Q302R変異DpkAは45℃まで安定で,55℃で失活した.V117MとQ302Rの変異はDpkAの...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 2020/07/25, Vol.94(7), pp.382-392 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | DpkAはN -メチル-L-アミノ酸デヒドロゲナーゼと1-ピペリデイン-2-カルボン酸/1-ピロリン-2-カルボン酸レダクターゼ活性を持つ.DpkAは医薬品のキラルビルディングブロックとして役立つN -メチル-L-アミノ酸やL-ピペコリン酸の生産に有用である.DpkAを用いてこれらの化合物の工業的合成法を構築するために,エラープローンPCRによるDpkAの耐熱化を行った.V117MとQ302Rの変異は本酵素の耐熱性を改善した.野生型DpkAは30℃まで安定で,50℃で失活するが,V117M/Q302R変異DpkAは45℃まで安定で,55℃で失活した.V117MとQ302Rの変異はDpkAのキネティック・パラメータに僅かな影響を及ぼしたが, N -メチル-L-フェニルアラニンの酵素合成に変異DpkAを利用することができた.DpkAは補酵素としてNADPHを必要とするため,Bacillus subtilis 由来グルコースデヒドロゲナーゼを耐熱化し,N -メチル-L-フェニルアラニン合成のためのNADPH再生用酵素として用いた.24時間の反応後,野生型酵素は16.4 mMのN -メチル-L-フェニルアラニンを生産したが,耐熱化酵素では0.13 MのN-メチル-L-フェニルアラニンが生産された. |
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ISSN: | 0006-386X 2424-080X |
DOI: | 10.20632/vso.94.7_382 |