ビタミンDはSREBP/SCAPの分解を誘導することで脂質代謝を制御する

ヒト, マウスなどの生物は, 生体内の脂質量を厳密に調節している. Sterol regulatory element-binding protein(SREBP)は, 脂質のコレステロールと脂肪酸の生合成における重要な転写因子であると報告されている. SREBPにはSREBP-1とSREBP-2のisoformが存在し, SREBP-1とSREBP-2はそれぞれ脂肪酸とコレステロールの代謝を制御している. SREBPは通常, SREBP cleavage-activating protein(SCAP)と安定な複合体を形成し, 小胞体膜上に局在する. 細胞内のコレステロール量が低下すると,...

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Veröffentlicht in:ビタミン 2017, Vol.91(10), pp.617-620
Hauptverfasser: 廣田, 佳久, 伊東, 優貴, 須原, 義智
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ヒト, マウスなどの生物は, 生体内の脂質量を厳密に調節している. Sterol regulatory element-binding protein(SREBP)は, 脂質のコレステロールと脂肪酸の生合成における重要な転写因子であると報告されている. SREBPにはSREBP-1とSREBP-2のisoformが存在し, SREBP-1とSREBP-2はそれぞれ脂肪酸とコレステロールの代謝を制御している. SREBPは通常, SREBP cleavage-activating protein(SCAP)と安定な複合体を形成し, 小胞体膜上に局在する. 細胞内のコレステロール量が低下すると, SREBPはSCAPの働きにより小胞体膜からゴルジ体へと移行し, site-1 protease(S1P)など, 種々のプロテアーゼによってN末端が切断され, 活性化SREBPとなる.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.91.10_617