ビタミンE類の抗酸化作用と中枢神経疾患抑制の可能性
[1. はじめに] 近年, 酸化ストレスの関与する生活習慣病などの疾患が注目され, メカニズムの解明および治療, さらには未病状態での評価に関して盛んに研究が進められている. 一方で, 疾病予防の観点で各種ビタミン類の抗酸化能や生理応答に注目した研究もすすめられている. ビタミンE同族体として, α-トコフェロール(α-T)を始め, トコトリエノール(T3), トコモノエノール, トコジエノール, デスメチルトコトリエノールなどが知られている. トコフェロールはフィチル側鎖を有し, トコトリエノールは近い形ではあるが, 側鎖の3', 7', 11'の位置に二重結合...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 2014/02/25, Vol.88(2), pp.63-71 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | [1. はじめに] 近年, 酸化ストレスの関与する生活習慣病などの疾患が注目され, メカニズムの解明および治療, さらには未病状態での評価に関して盛んに研究が進められている. 一方で, 疾病予防の観点で各種ビタミン類の抗酸化能や生理応答に注目した研究もすすめられている. ビタミンE同族体として, α-トコフェロール(α-T)を始め, トコトリエノール(T3), トコモノエノール, トコジエノール, デスメチルトコトリエノールなどが知られている. トコフェロールはフィチル側鎖を有し, トコトリエノールは近い形ではあるが, 側鎖の3', 7', 11'の位置に二重結合を有する. トコフェロール, トコトリエノールともにそれぞれ4種類の異性体が存在して, クロマン環のメチル基の数と位置によって, α, β, γ, δと区別される. α-トコフェロールは生体中最も多く存在し, 高い生物学的活性を有することが知られている. |
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ISSN: | 0006-386X 2424-080X |
DOI: | 10.20632/vso.88.2_63 |