テトラヒドロビオプテリンの細胞膜輸送体活性の測定 : アフリカツメガエル卵母細胞による輸送体遺伝子発現系の応用(<特集>ビタミン測定法の現状と課題[IV])

「緒言」テトラヒドロビオプテリン(BH4:L-erythro-(6R)-5,6,7,8-tetrahydrobiopterin, 2-amino-4-hydroxy-6-(L-erythro-1', 2'-dihydroxypropyl)-5,6,7,8-tetrahydrobiopterin)は一酸化窒素合成酵素(NOS)の必須の補因子である1)-3). 以前より, BH4はフェニルアラニン水酸化酵素4), チロシン水酸化酵素5), トリプトファン水酸化酵素6)に必須の補酵素であることが知られていた. これらの酵素を発現し, BH4を補酵素として使用するほとんどの細胞にお...

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Veröffentlicht in:ビタミン 2011/09/25, Vol.85(9), pp.485-491
Hauptverfasser: 大橋, 晶子, 菅原, ゆうこ, 真々田, 薫, 安西, 尚彦, 相澤, 信, 長谷川, 宏幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」テトラヒドロビオプテリン(BH4:L-erythro-(6R)-5,6,7,8-tetrahydrobiopterin, 2-amino-4-hydroxy-6-(L-erythro-1', 2'-dihydroxypropyl)-5,6,7,8-tetrahydrobiopterin)は一酸化窒素合成酵素(NOS)の必須の補因子である1)-3). 以前より, BH4はフェニルアラニン水酸化酵素4), チロシン水酸化酵素5), トリプトファン水酸化酵素6)に必須の補酵素であることが知られていた. これらの酵素を発現し, BH4を補酵素として使用するほとんどの細胞において, BH4はGTPからde novo合成され, それらの酵素が必要とする細胞内BH4濃度(多くは酵素のKm程度)が細胞内の酸化還元サイクルによって維持されている7). ジヒドロビオプテリン(BH2,7,8-dihydrobiopterin)あるいはセピアプテリン(SP, sepiapterin, 2-amino-4-hydroxy-6-lactyldihydropteridine)は細胞内で速やかにBH4に変換(再合成)されることが古くから分かっていた8).
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.85.9_485