6.疲労のメタボローム解析(第423回研究協議会研究発表要旨,ビタミンB研究委員会)
我々はこれまで, 疲労の分子神経メカニズムについて多角的な研究を行い, その中で, 様々な疲労の原因やそれらが輻輳した疲労の度合い別(位相別)のバイオマーカーを探索, それらを用いた抗疲労医薬品・食品・環境開発を目標にしてきた. 過剰活動により処理しきれなくなった酸素ラジカルのアタックによる細胞ダメージの修復(疲労回復につながる)にとって, 必須であるのが細胞内のエネルギー代謝を促す物質であり, ビタミンB1, CoQ10, α-リポ酸, L-カルニチン, パントテン酸, Fe, Cuなどの細胞内エネルギー代謝の鍵をにぎる物質や元素が重要である. 現代人は, これらの必須要素を必要量摂れていな...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 2011/03/25, Vol.85(3), pp.152-153 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 我々はこれまで, 疲労の分子神経メカニズムについて多角的な研究を行い, その中で, 様々な疲労の原因やそれらが輻輳した疲労の度合い別(位相別)のバイオマーカーを探索, それらを用いた抗疲労医薬品・食品・環境開発を目標にしてきた. 過剰活動により処理しきれなくなった酸素ラジカルのアタックによる細胞ダメージの修復(疲労回復につながる)にとって, 必須であるのが細胞内のエネルギー代謝を促す物質であり, ビタミンB1, CoQ10, α-リポ酸, L-カルニチン, パントテン酸, Fe, Cuなどの細胞内エネルギー代謝の鍵をにぎる物質や元素が重要である. 現代人は, これらの必須要素を必要量摂れていないことが多く, これらの要素をきちんと測定し, 必須のものを個々人に合わせた個別用法を開発する必要がある. 網羅的な疲労バイオマーカーの研究として, 我々はこれまで, DNAチップを用いた解析を行って, 疲労・過労による免疫系因子の遺伝子発現変化をとらえてきた. |
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ISSN: | 0006-386X 2424-080X |
DOI: | 10.20632/vso.85.3_152 |