9. 酸性キシロオリゴ糖の経口投与によるNC/Ngaマウスのアトピー様皮膚炎抑制作用(pp.54-59)
広葉樹由来クラフトパルプから得られた2種類のキシロオリゴ糖(中性および酸性キシロオリゴ糖)の経口投与が, ピクリルクロライドで誘発したNC/Ngaマウスのアトピー様皮膚炎に及ぼす影響を検討した. 酸性キシロオリゴ糖投与群(100mg/kg/day)では, 蒸留水を投与したコントロール群と比較してアトピー様皮膚炎症状の悪化を有意に抑制した. また, 血清中ヒスタミン濃度の有意な上昇抑制を認めた. また, 脾細胞から分泌されるサイトカインを調べたところ, IL-12の分泌が有意に抑制されていた. これらの作用は中性キシロオリゴ糖摂取群では確認されなかった. 以上の結果から, 酸性キシロオリゴ糖の経...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 2010, Vol.84 (5/6), p.290-290 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 広葉樹由来クラフトパルプから得られた2種類のキシロオリゴ糖(中性および酸性キシロオリゴ糖)の経口投与が, ピクリルクロライドで誘発したNC/Ngaマウスのアトピー様皮膚炎に及ぼす影響を検討した. 酸性キシロオリゴ糖投与群(100mg/kg/day)では, 蒸留水を投与したコントロール群と比較してアトピー様皮膚炎症状の悪化を有意に抑制した. また, 血清中ヒスタミン濃度の有意な上昇抑制を認めた. また, 脾細胞から分泌されるサイトカインを調べたところ, IL-12の分泌が有意に抑制されていた. これらの作用は中性キシロオリゴ糖摂取群では確認されなかった. 以上の結果から, 酸性キシロオリゴ糖の経口投与によりNC/Ngaマウスのアトピー様皮膚炎症状の悪化が抑制され, その作用機作の1つにIL-12の抑制が関与する可能性が示唆された. |
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ISSN: | 0006-386X |