1. 施設入居高齢者におけるビタミンD栄養状態の改善に対するビタミンD3 800IU/日介入の効果の検討
ビタミンDの目安量を検討するために, 施設入居高齢者を対象に, 30日間の800IU/日のビタミンD3介入試験を行い, 血中ビタミンD関連指標および骨代謝への影響を検討した. 対象者は施設入居高齢者62名であり, 無作為割付にてカルシウム200mg + ビタミンD3 800IU負荷(Ca + VD)群(n=32)とカルシウム200mg負荷(Ca)群(n=30)の2群に分類し, 30日間の介入を行った. ビタミンD栄養状態の指標として, 血清25ヒドロキシビタミンD (25OH-D)濃度およびその不足の指標である血清副甲状腺ホルモン(PTH)濃度を用いた. また骨代謝指標には骨形成マーカーに血清...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 2010, Vol.84 (2), p.95-95 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ビタミンDの目安量を検討するために, 施設入居高齢者を対象に, 30日間の800IU/日のビタミンD3介入試験を行い, 血中ビタミンD関連指標および骨代謝への影響を検討した. 対象者は施設入居高齢者62名であり, 無作為割付にてカルシウム200mg + ビタミンD3 800IU負荷(Ca + VD)群(n=32)とカルシウム200mg負荷(Ca)群(n=30)の2群に分類し, 30日間の介入を行った. ビタミンD栄養状態の指標として, 血清25ヒドロキシビタミンD (25OH-D)濃度およびその不足の指標である血清副甲状腺ホルモン(PTH)濃度を用いた. また骨代謝指標には骨形成マーカーに血清骨型アルカリホスファターゼ(BAP), 骨吸収マーカーに血清酒石酸耐性酸性ホスファターゼ(TRACP-5b)を測定した. 血液検査に併せて, 介入期間中の食事調査を行った. その結果, 対象者はビタミンD摂取量が約300IU/日と, 食事摂取基準2005年版の目安量の1.5倍も摂取しているにもかかわらず, 両群の血清25OH-D濃度は平均9.7ng/mLと強いビタミンD不足状態が示唆された. 介入試験後, Ca + VD群において, 平均25OH-D濃度は19.3ng/mL, Ca群で11.0ng/mLとなり, Ca + VD群で有意に高値を示した(p |
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ISSN: | 0006-386X |