16. 改良型流水プールでは, 食品成分の持久力増強作用を評価する際に, 高い感度と再現性が得られる (pp. 301-308)

以前に開発したマウス用流水プール(松元ら, J Appl Physiol 1996)は, 持久運動能力を高める可能性のある多くの食品成分を評価する目的で利用されてきた. この論文では, この評価系で得られるデータの再現性, 信頼性, 感度を向上させる目的で, 均一な流水が得られる噴出口を構築する共に, マウス同士の遊泳中の接触をなくすために水槽表面を6つのレーンに分割した. 流水の安定性は, 表面流の速度と, 噴出口から出る時間当たりの水量によって評価した. 改良した評価系と従来の装置でddYマウスとBALBcマウスを遊泳させ, 限界までの遊泳時間の再現性を比較した. 検出感度の向上を評価する...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:ビタミン 2009, Vol.83 (8), p.515-515
Hauptverfasser: 石原健吾, 山田あゆみ, 三田有紀子, 後藤絢子, 石見知恵, 馬渕晴子, 井上和生, 伏木亨, 安本教傳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:以前に開発したマウス用流水プール(松元ら, J Appl Physiol 1996)は, 持久運動能力を高める可能性のある多くの食品成分を評価する目的で利用されてきた. この論文では, この評価系で得られるデータの再現性, 信頼性, 感度を向上させる目的で, 均一な流水が得られる噴出口を構築する共に, マウス同士の遊泳中の接触をなくすために水槽表面を6つのレーンに分割した. 流水の安定性は, 表面流の速度と, 噴出口から出る時間当たりの水量によって評価した. 改良した評価系と従来の装置でddYマウスとBALBcマウスを遊泳させ, 限界までの遊泳時間の再現性を比較した. 検出感度の向上を評価するために, 3つの生理的条件(低炭水化物食, 低ヘモグロビン濃度, 運動中の糖質補給)を設定し, 改良した評価系と従来の装置でマウスを遊泳させた. 流水噴出口を改良したことによって, 表面流の均一性が増して, 精密な制御が可能になったので, 遊泳中に表面流速を段階的に増加させることが可能になった. 運動負荷は表面流速に比例して増加することを, マウスが足をかく回数と血中乳酸濃度から確認した. 改良した評価系において測定した限界までの遊泳時間には, 高い再現性が得られた(p
ISSN:0006-386X