1.はじめに(平成18年度 日本ビタミン学会市民公開講座「新しくなった日本人の食事摂取基準」-特にビタミン摂取の考え方-)

ビタミンは「生きるために必要な微量栄養素で, 私たちの体内では合成できないか合成されても必要量に達しないので外から取り入れなければならない有機化合物」と定義され, 13種類認められています. 昔から欠乏症が数々知られていますが, ビタミンが知られるまでは, 原因不明で多くの人々の命を奪う大変怖い病気でした. ビタミンが発見されて百年余り, そのような病気の予防と治療が可能になりました. 13種類のビタミンは各々固有の作用で私たちの健康を維持しています. 食物として取り入れたたんぱく質や脂肪, 炭水化物が私たちの血となり, 肉となるために, また生命活動に必要なエネルギーを生み出すためにもビタミ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:ビタミン 2007/08/25, Vol.81(8), pp.396-397
1. Verfasser: 鏡山, 博行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ビタミンは「生きるために必要な微量栄養素で, 私たちの体内では合成できないか合成されても必要量に達しないので外から取り入れなければならない有機化合物」と定義され, 13種類認められています. 昔から欠乏症が数々知られていますが, ビタミンが知られるまでは, 原因不明で多くの人々の命を奪う大変怖い病気でした. ビタミンが発見されて百年余り, そのような病気の予防と治療が可能になりました. 13種類のビタミンは各々固有の作用で私たちの健康を維持しています. 食物として取り入れたたんぱく質や脂肪, 炭水化物が私たちの血となり, 肉となるために, また生命活動に必要なエネルギーを生み出すためにもビタミンが必要なのです. ビタミン無き所生命無しとも言えるのです. わが国では現在ビタミン欠乏症は見られないようですが, 偏った食事, ダイエット, 砂糖の取りすぎなどによって欠乏予備軍はかなりの数にのぼることが指摘されています. いまや, ビタミン剤は容易に手に入ります.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.81.8_396